1. 「世界トイレの日」とは?
11月19日は「世界トイレの日(World Toilet Day)」です。
この日は、すべての人が安全で清潔なトイレを使える世界を目指す国際的な記念日として、2013年に国際連合(国連)によって公式に制定されました。
トイレというと、私たちにとっては当たり前の存在ですが、世界では今もおよそ35億人もの人々が十分な衛生設備を利用できていません。
この日を通じて、トイレと衛生の大切さを考え、環境や健康、そして人の尊厳を守る取り組みを進めることが目的とされています。
2. 制定の背景
「世界トイレの日」は、シンガポールの活動家**ジャック・シム氏(Jack Sim)**によって2001年に提唱された「World Toilet Organization(世界トイレ機関)」の活動がきっかけで生まれました。
当時、トイレの問題は世界的に見過ごされており、清潔なトイレがないことで感染症が広がったり、女性や子どもたちが安全に用を足せなかったりと、深刻な問題がありました。
その後、国際的な関心が高まり、2013年に国連総会で正式に「世界トイレの日」として採択されました。
これにより、世界中でトイレに関する啓発活動や衛生改善のプロジェクトが行われるようになったのです。
3. トイレと世界の衛生問題
日本では清潔で快適なトイレが当たり前ですが、世界ではそうではありません。
国連の報告によると――
- 約20億人が家庭にトイレを持たない
- 約4億人は屋外で排泄している
- トイレが不十分なために、毎年50万人以上の子どもが下痢などの病気で命を落としている
これらの問題は、単に衛生面の問題ではなく、教育・貧困・ジェンダー平等・環境保護など、さまざまな社会課題と深く関係しています。
特に女性や女の子にとっては、トイレが安全でない環境が原因で学校に通えなかったり、暴力の被害を受ける危険が高まったりすることもあります。
4. 日本のトイレ文化が注目される理由
日本のトイレは、世界的に見てもトップクラスの清潔さと快適さを誇ります。
自動洗浄機能、温水洗浄便座、音姫などの文化は、まさに日本独自の進化といえるでしょう。
その背景には、「清潔を重んじる文化」と「思いやりの心」があります。
公共トイレの整備やバリアフリー対応も進んでおり、海外から来た人々が感動することも少なくありません。
こうした日本のトイレ文化は、「世界トイレの日」に合わせて発展途上国への技術支援やノウハウの提供にも役立てられています。
5. 「世界トイレの日」に行われる活動
この日には、世界各地でトイレや衛生に関するイベントやキャンペーンが開催されます。
- 学校でのトイレ清掃体験や衛生教育
- NGOによるトイレ建設支援の募金活動
- SNSでの「#WorldToiletDay」キャンペーン
- 各国のランドマークを“トイレの色”ブルーにライトアップ
日本でも、トイレ清掃ボランティア団体やメーカー(TOTO、LIXILなど)がこの日に合わせて活動を行い、**「トイレは命を守るインフラ」**であることを伝えています。
6. トイレから考える“未来の地球”
トイレの整備は、**環境保護や持続可能な社会(SDGs)**にも直結しています。
国連の持続可能な開発目標(SDGs)の中でも、「安全な水とトイレを世界中に(目標6)」として明確に掲げられています。
水をきれいに再利用するトイレ、電力を使わない災害用トイレ、下水を資源として再利用する技術――。
未来のトイレは、単なる「生活の道具」ではなく、地球を守る仕組みの一部となりつつあります。
7. まとめ
11月19日の「世界トイレの日」は、国連が定めた国際的な記念日です。
清潔で安全なトイレをすべての人に届けることを目指し、世界中で啓発活動が行われています。
私たちが毎日使うトイレは、当たり前ではありません。
そこには、衛生・健康・尊厳を守るという大切な意味があります。
この日をきっかけに、**「トイレをきれいに使う」「水を大切にする」**といった小さな行動から、世界の課題を考えてみましょう。
トイレを通して、人にも地球にも優しい未来をつくることができるのです。

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