1. 「国際ボランティア・デー」とは?
12月5日は「国際ボランティア・デー(International Volunteer Day)」です。
この日は、世界中でボランティア活動を行う人々の貢献をたたえる日として、
1985年に国際連合(国連)によって制定されました。
「ボランティア(volunteer)」とは、もともとラテン語の「voluntas(自発的な意思)」が語源。
つまり、誰かのために“自分の意思で行動すること”を意味します。
国際ボランティア・デーは、そうした“やさしさと行動”を広げていくための大切な日なのです。
2. 制定の背景 ― 国連が掲げた目的
1980年代、世界では貧困や環境問題、災害などさまざまな課題が深刻化していました。
それらの問題を政府だけで解決するのは難しく、
「一人ひとりの力を社会のために生かそう」という考えが広まりました。
そして1985年、国連総会で**12月5日を「国際ボランティア・デー」**として公式に採択。
目的は次の2つです。
- 世界中のボランティア活動を支援・推進すること
- ボランティアとして活動している人々に感謝の意を示すこと
国や文化が違っても、「誰かのために動く気持ち」は共通しています。
この日は、そんな善意の力が世界をつなぐことを思い出す日でもあります。
3. ボランティア活動とは?
ボランティアというと「特別な人がやること」「時間のある人がやること」と思われがちですが、
本来は誰でも、どんな形でもできる活動です。
たとえば――
- ゴミ拾いや地域清掃に参加する
- 災害募金や被災地支援を行う
- 高齢者や子どもとの交流ボランティア
- 献血や臓器提供の登録
- SNSで正しい情報を広める
こうした日常の小さな行動も、立派なボランティアです。
大切なのは「やらなきゃいけない」ではなく、“自分からやりたい”という気持ちなのです。
4. 世界の国際ボランティア・デーの取り組み
この日には、世界各地でさまざまなイベントが開催されます。
- アメリカ:地域のフードバンクやチャリティーイベントを実施
- ヨーロッパ:ボランティア表彰式や社会貢献フォーラムを開催
- アジア諸国:学校や企業が連携して地域清掃や植樹活動を行う
日本でも、12月5日前後には各地の自治体やNPOが
「ボランティア体験会」や「感謝の集い」などを開きます。
「やってみたいけど何をすればいいか分からない」という人が、
一歩を踏み出すきっかけにもなる日です。
5. ボランティアの歴史と広がり
日本でボランティア活動が注目されたのは、1995年の阪神・淡路大震災がきっかけでした。
多くの市民が自発的に現地へ赴き、救援や支援にあたりました。
その後、東日本大震災(2011年)や各地の災害でも、
「自分にできることをしたい」という思いが全国に広がりました。
今では学校教育の一環として「ボランティア学習」が行われるなど、
ボランティアは特別な活動ではなく、社会の一部として定着しています。
6. 「国際ボランティア・デー」が教えてくれること
この日が伝えているのは、
「誰かのために行動することが、自分自身をも豊かにする」というメッセージです。
ボランティアは“与える活動”のように見えますが、
実際は“もらうことの多い活動”でもあります。
- 感謝される喜び
- 人とのつながり
- 社会を見る新しい視点
こうした経験は、何物にも代えがたい“人生の宝物”になります。
7. 未来のボランティアへ
近年では、オンラインを活用した新しいボランティアも増えています。
- インターネットで募金活動を広める
- SNSで社会問題を発信する
- 海外の教育支援プロジェクトにリモート参加する
時代が変わっても、ボランティアの本質はひとつ。
それは、**「誰かを思う心」**です。
8. まとめ
12月5日の「国際ボランティア・デー」は、
1985年に国連が制定した、世界のボランティアをたたえる日です。
「何かしてみたい」と思ったときが、最初の一歩。
難しいことをしなくても、身近なところから始めることで、
きっと世界は少しずつ優しくなっていきます。

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