1. 「世界エイズデー」とは?
12月1日は「世界エイズデー(World AIDS Day)」です。
この日は、HIV/エイズ(AIDS)に関する正しい知識を広め、感染の予防や差別のない社会をめざす日として、世界的に定められています。
1988年に世界保健機関(WHO)が制定した国際的な記念日で、
日本を含む多くの国で毎年この日に、啓発活動やキャンペーンが行われています。
2. 制定の背景
1980年代、世界ではHIV(ヒト免疫不全ウイルス)による感染症が急速に広まり、
多くの人々が命を落としました。
当時は病気の原因がよくわからず、誤った情報や偏見が横行していました。
そんな中、WHOと国連エイズ合同計画(UNAIDS)は、
「正しい知識を広め、偏見や差別をなくそう」という目的で、
1988年に**12月1日を『世界エイズデー』**として制定しました。
この日は、世界中でHIV/エイズへの理解を深めるシンボルの日となっています。
3. HIVとエイズ(AIDS)の違い
「HIV」と「エイズ」という言葉、混同されがちですが実は違いがあります。
- HIV(エイチ・アイ・ブイ):ヒト免疫不全ウイルスのこと。
このウイルスが体内に入ると、免疫力が少しずつ低下します。 - エイズ(AIDS):HIV感染が進行し、免疫が極端に弱まり、
さまざまな病気にかかりやすくなった状態を指します。
つまり、HIV感染=すぐにエイズを発症するわけではありません。
今では薬による治療で、感染してもエイズを発症せずに普通の生活を送ることができる時代になっています。
4. 世界エイズデーのシンボル「レッドリボン」
「世界エイズデー」といえば、胸につける**赤いリボン(レッドリボン)**が有名です。
これは「HIV/エイズに対する理解と支援」を表すシンボルマーク。
1991年、アメリカのアーティストたちが「エイズで亡くなった人への追悼と、
感染者への支援の気持ちを表そう」との想いで作りました。
レッドリボンの赤は、命・愛・希望・情熱を意味しています。
このリボンを身につけることは、
「偏見や差別をなくし、理解と支援の輪を広げよう」というメッセージを発信することでもあります。
5. 日本での取り組み
日本でも、12月1日前後には全国各地でイベントやキャンペーンが行われます。
- 街のランドマーク(東京タワー・通天閣・福岡タワーなど)をレッドライトアップ
- 学校や企業でのHIV啓発セミナー
- 検査の無料実施や相談窓口の設置
これらは、「HIVは誰にでも関係のある問題である」ことを伝えるための取り組みです。
また、近年ではSNSや動画配信を活用し、若い世代にも分かりやすく正しい知識を広める活動が増えています。
6. 世界エイズデーに考えたいこと
「世界エイズデー」は、病気だけでなく人と人との思いやりを見つめ直す日でもあります。
- 正しい知識を持つこと
感染の仕組みや予防方法を知ることが、最も大切な第一歩です。 - 偏見をなくすこと
HIVに感染しても、見た目ではわかりません。
「感染=悪いこと」という誤解をなくし、思いやりを持つことが大切です。 - 検査を受けること
早期に分かれば、治療で健康な生活を送ることができます。
保健所や医療機関では匿名・無料の検査もあります。
7. まとめ
12月1日の「世界エイズデー」は、1988年にWHOが制定した国際的な記念日です。
HIV/エイズについて正しい知識を広め、
偏見や差別をなくし、支え合う社会をめざす日です。
今日という日をきっかけに、
自分や身近な人たちの健康、そして人とのつながりについて考えてみませんか?

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