1. 「いい石の日」とは?
11月14日は「いい石の日」です。
この日は、石の魅力や石材文化の大切さを広めるための日として制定されました。
語呂合わせで「11(いい)14(いし)」=「いい石」と読めることから、石材業界が1990年代に提唱したのが始まりです。
現在では、石材業界やお墓業界、建築関連の団体を中心に全国でさまざまな啓発活動が行われています。
2. 制定の背景
石は古くから私たちの暮らしの中で欠かせない素材です。
家の土台や建築物、道路、橋、そしてお墓など、生活や文化に深く関わってきました。
特に日本では、石には「永遠」「不変」「安定」といった意味があり、古くから神聖なものとして扱われてきました。
奈良の大仏殿の礎石や、京都の石庭など、歴史的建造物にも多くの石が使われています。
こうした背景から、「石の大切さをもっと知ってほしい」「石に感謝する気持ちを持ってもらいたい」という思いで、業界団体が11月14日を『いい石の日』に制定しました。
3. 「石」と日本文化のつながり
石は単なる建築材料ではなく、日本文化そのものを形づくってきた存在でもあります。
● 神社やお寺に見る石の力
鳥居や灯籠、石段など、神社や寺院ではいたるところに石が使われています。
古代の人々は、石に「神が宿る」と信じ、信仰の対象としてきました。
● 日本庭園と石
京都の龍安寺の「石庭」に代表されるように、石は「静けさ」「自然との調和」を表す重要な要素です。
庭に置かれる石の配置には意味があり、見る人の心を落ち着かせる効果があります。
● 石碑・石仏
昔から人々は、功績を残したり、亡くなった人を偲ぶために石碑や石仏を建ててきました。
石は風雨にさらされても長く残るため、「記憶を永遠に伝える象徴」とされてきたのです。
4. 「いい石の日」に考えたいこと
「いい石の日」は、単に石を愛でる日ではなく、**“形に残るものを大切にする日”**とも言えます。
この日をきっかけに、次のようなことを意識してみましょう。
- お墓や石碑を掃除して、感謝の気持ちを伝える
祖先や大切な人への思いを新たにする良い機会です。 - 身近な石文化を見直す
石垣、城跡、庭の石灯籠など、身の回りの“石のある風景”に目を向けてみましょう。 - 石の魅力を感じる旅に出る
香川県の庵治石(あじいし)や岡山県の万成石(まんなりいし)など、日本各地には美しい銘石があります。
石をテーマにした旅もおすすめです。 - 建築やアートの素材としての石に注目する
現代建築や彫刻でも、石の持つ重厚感や温かみが活かされています。
5. 「石」にまつわる豆知識
- 世界最古の石造建築はエジプトのピラミッド。約4500年前に建てられたとされています。
- 日本最古の石造建築は飛鳥時代の「飛鳥寺の礎石」。今でも当時の姿を残しています。
- 「墓石」に黒御影石(くろみかげいし)が多い理由は、風化しにくく、重厚な色合いが「永遠」を感じさせるためです。
こうした石の特性は、昔から人々に「変わらない強さ」「永遠の象徴」として愛されてきました。
6. まとめ
11月14日の「いい石の日」は、「11(いい)14(いし)」の語呂合わせから生まれた記念日です。
日本の石文化や石に関わる人々の努力をたたえ、石の魅力を広く知ってもらうことを目的としています。
私たちの生活を支え、歴史を刻み続けてきた“石”。
普段は意識しにくい存在ですが、そこには長い年月と人の思いが込められています。
この日をきっかけに、身の回りの石に目を向けてみましょう。
きっと、何気ない石の中にも「日本の美」と「時間の重み」を感じられるはずです。

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