1. 「世界人権デー」とは?
12月10日は「世界人権デー(Human Rights Day)」です。
この日は、すべての人が生まれながらに持つ「人権」について考える日として、国際連合(国連)によって定められました。
「人権」とは、人が幸せに生きるために誰もが持っている基本的な権利のことです。
自由に考えること、教育を受けること、差別されないこと――
これらはすべて「人権」に含まれます。
2. 世界人権デーのはじまり
この記念日は、1948年(昭和23年)12月10日に、
国連が「世界人権宣言(Universal Declaration of Human Rights)」を採択したことを記念して制定されました。
世界人権宣言は、
第二次世界大戦で多くの人が命を落とし、人間の尊厳が深く傷つけられたことを教訓に、
「二度と同じ悲劇を繰り返さないために」生まれた宣言です。
そこには、次のような内容が書かれています。
- すべての人は生まれながらにして自由であり、平等である
- すべての人は人種・性別・国籍・宗教などによって差別されてはならない
- 教育・職業・表現の自由を持つ権利がある
- 公正な裁判を受ける権利がある
この宣言が採択された12月10日が、「世界人権デー」とされたのです。
3. 「人権」とはなにか
「人権」という言葉を聞くと、少し難しく感じるかもしれません。
でも、簡単にいえば――
「誰もが幸せに、自分らしく生きるための約束」
それが人権です。
たとえば、
- 学校に行けること
- 自分の意見を言えること
- 性別や国籍で差別されないこと
- 安心して暮らせること
こうした当たり前のように感じることも、
実は「人権」によって守られているのです。
4. 世界では今も人権が脅かされている
残念ながら、今の世界でも人権が守られていない国や地域はあります。
- 貧困や紛争によって教育を受けられない子どもたち
- 政府を批判したことで拘束される人々
- 女性や少数民族への差別
- 難民として国を追われる人たち
こうした問題は、まだ世界のあちこちに存在します。
世界人権デーは、**「遠い国の問題ではなく、私たち一人ひとりに関係があること」**を考える日でもあります。
5. 日本での取り組み ― 人権週間
日本では、12月4日から10日までの1週間を「人権週間」としています。
この期間には、全国で次のような活動が行われます。
- 人権をテーマにした作文・ポスターコンクール
- 学校での人権教育や講演会
- 企業や自治体による啓発キャンペーン
- いじめ防止・差別撲滅に関する広報活動
法務省や人権擁護委員会などが中心となり、
「すべての人が互いを尊重し合える社会」を目指す取り組みが進められています。
6. 人権を大切にするために私たちができること
人権を守ることは、国や組織だけの役割ではありません。
私たち一人ひとりの心がけから始まります。
たとえば――
- 相手の立場に立って考える
- SNSで誹謗中傷をしない
- 見た目や性別で人を判断しない
- いじめや差別を見たら見ぬふりをしない
どれも小さなことですが、
その積み重ねが「人権を尊重する社会」につながります。
7. 世界人権デーのシンボルとメッセージ
国連では、毎年12月10日に合わせて
「スタンド・アップ・フォー・ヒューマンライツ(人権のために立ち上がろう)」というメッセージを発信しています。
また、世界中の都市で青い光を灯す「ライトアップイベント」も行われています。
青色は“平和”と“尊厳”を象徴する色で、
世界の人々が人権の大切さを共有するシンボルとなっています。
8. まとめ
12月10日の「世界人権デー」は、
1948年に国連が「世界人権宣言」を採択したことを記念して制定された、
すべての人の自由と尊厳を守るための日です。
日本でもこの日を含む1週間を「人権週間」として、
差別や偏見のない社会づくりを目指しています。
私たち一人ひとりが、身近なところから「人を大切にする気持ち」を持つこと。
それこそが、人権を守る最も確実な第一歩です。

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