1. 「国際障害者デー」とは?
12月3日は「国際障害者デー(International Day of Persons with Disabilities)」です。
この日は、障害のある人への理解を深め、すべての人が平等に暮らせる社会をつくることを目的として、
**国際連合(国連)**によって定められた国際的な記念日です。
障害のある人も、ない人も、
互いに支え合いながら生きていくことの大切さを考える日とされています。
2. 「国際障害者デー」が制定された経緯
この記念日が定められたのは、1992年(平成4年)のことです。
国連が「障害者の10年(1983〜1992年)」という世界的なキャンペーンを終えたタイミングで、
その取り組みを今後も続けていくために12月3日を「国際障害者デー」と制定しました。
目的は、障害のある人々の人権や尊厳を守り、
社会のあらゆる分野において平等に参加できる環境をつくること。
つまり、「障害を“特別なこと”ではなく、“一人ひとりの個性のひとつ”として受け入れよう」というメッセージが込められているのです。
3. 日本での取り組み ― 「障害者週間」
日本でもこの国際的な流れを受けて、
**毎年12月3日から9日までを「障害者週間」**としています。
この期間には、全国各地で次のような活動が行われます。
- 障害者スポーツや文化活動の紹介イベント
- 障害者の作品展やアート展の開催
- 学校や自治体による福祉教育の推進
- 企業でのバリアフリー推進セミナー
障害のある人の社会参加を広げるとともに、
多様性を尊重する意識を育てることが目的です。
4. 障害とは「できないこと」ではなく「違い」
「障害者」という言葉を聞くと、「できないことが多い人」と考える人もいます。
しかし実際はそうではありません。
障害がある人も、他の人と同じように得意なこと・苦手なことがあります。
例えば――
- 手足を使うのが難しい人でも、パソコン操作が得意な人
- 聴覚に障害があるけれど、表現力豊かなアーティスト
- 発達障害を持ちながら、独自の発想で新しいアイデアを生み出す人
つまり、障害は「できないことの印」ではなく、
“生き方の違い”を示すだけのものなのです。
国際障害者デーは、そんな「違い」を理解し、尊重する日でもあります。
5. 世界の国際障害者デーの取り組み
世界中でも、この日はさまざまな活動が行われます。
- アメリカやイギリスでは、障害者の権利を守るための政策提言やキャンペーンが行われる
- フランスでは、障害のある人が描いた絵画展や音楽イベントを開催
- 韓国や日本では、テレビ番組やニュースで障害者の日常を紹介
どの国でも共通しているのは、
「障害を持つ人が特別ではなく、同じ社会の一員である」というメッセージを伝えることです。
6. 日本社会の現状と課題
近年、日本でもバリアフリーの考え方が広まり、
駅や商業施設などで段差のない構造や音声案内が増えています。
また、パラリンピックをきっかけに障害者スポーツへの関心も高まりました。
しかし一方で、
- 雇用の機会が限られている
- 理解不足による偏見が残っている
- 医療・教育環境の地域差がある
といった課題もあります。
12月3日の国際障害者デーは、こうした現実に目を向け、
**「誰もが生きやすい社会をどうつくるか」**を考えるきっかけとなる日です。
7. まとめ
12月3日の「国際障害者デー」は、
1992年に国連が定めた「障害のある人の権利と尊厳を守る日」です。
この日は、障害を「特別なこと」として区別するのではなく、
**「違いを認め合うこと」**の大切さを見つめ直す日でもあります。
日本でも12月3日から9日までの「障害者週間」を通して、
誰もが笑顔で暮らせる社会を目指す取り組みが続いています。

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