1. 「障害者の日」とは?
12月9日は「障害者の日」です。
この日は、障害のある人への理解を深め、社会の中での共生を考える日として定められました。
日本では、1975年(昭和50年)に国連が採択した「障害者の権利宣言」をきっかけに、
1981年に「国際障害者年」が定められました。
その流れを受けて、日本でも1981年から毎年12月9日を「障害者の日」としています。
2. 制定の経緯
「障害者の日」が定められた背景には、
“障害のある人も、ない人も、同じ社会の一員として支え合おう”という考えがあります。
1975年に国連で「障害者の権利宣言」が採択され、
すべての障害者が「教育」「仕事」「生活」の面で平等な機会を持つべきだと明記されました。
その後、1981年が「国際障害者年」とされ、
世界中で障害者の社会参加を進める運動が広がりました。
日本政府もこの流れを受け、
**「心のバリアフリーを広げる日」**として12月9日を「障害者の日」と定めたのです。
3. 「障害者の日」と「国際障害者デー」の違い
12月には、似たような記念日が2つあります。
- 12月3日:国際障害者デー(国連が制定)
- 12月9日:障害者の日(日本が制定)
どちらも目的は同じで、
「障害者への理解と社会参加を広げること」。
ただし、「国際障害者デー」は世界共通の記念日、
「障害者の日」は日本国内の活動を中心に行われる記念日です。
日本ではこの2つを合わせて、
**12月3日から9日までの1週間を『障害者週間』**としています。
この期間には、全国で講演会、展示会、スポーツイベントなどが開催され、
障害への理解を深める活動が行われます。
4. 「障害者の日」に行われる取り組み
日本各地で、障害のある人と地域の人が交流するイベントが開かれます。
たとえば――
- 障害者アートの展示会やコンサート
- バリアフリー体験イベント(車いす体験・点字教室など)
- パラスポーツ大会や交流フェス
- 学校での福祉教育や講話
こうした活動は、障害を「特別なこと」と捉えるのではなく、
「個性のひとつ」として尊重する社会づくりにつながっています。
5. 「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」
「障害者の日」をきっかけに、
よく耳にするのが「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」という言葉です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| バリアフリー | 障害を持つ人が困らないよう、段差や障害を取り除くこと。例:スロープや点字ブロックなど。 |
| ユニバーサルデザイン | すべての人が使いやすいように最初から設計すること。例:自動ドア、音声案内付きエレベーターなど。 |
つまり、
バリアフリーは“あとから整える”考え方、
ユニバーサルデザインは“最初から誰でも使えるように作る”考え方です。
このような工夫が進むことで、
誰もが快適に暮らせる社会が少しずつ実現しています。
6. 障害について考えるきっかけに
障害には、身体的な障害だけでなく、
知的障害、発達障害、精神障害、視覚・聴覚障害など、さまざまな形があります。
外見では分からない「見えない障害」もあります。
たとえば、聴覚障害の人がマスク越しでは口の動きが読めず、会話に苦労することもあります。
「障害者の日」は、こうした多様な困難を理解する日でもあります。
大切なのは、「できないこと」に注目するのではなく、
「どうすれば一緒にできるか」を考えること。
それが、共に生きる社会の第一歩です。
7. まとめ
12月9日の「障害者の日」は、
障害のある人への理解と共生を広げるために定められた日です。
- 1975年の国連「障害者の権利宣言」がきっかけ
- 日本では1981年に正式制定
- 12月3日〜9日は「障害者週間」として全国でイベントが開催
誰もが自分らしく生きられる社会を目指すために、
まずは“知ること”から始めましょう。

コメント