1. 「太平洋記念日」とは?
11月28日は「太平洋記念日」です。
この日は、日本人が初めて太平洋の横断に成功した日として記念されています。
その歴史的な快挙を成し遂げたのは、江戸時代の漂流民たち。
彼らは偶然の航海から、なんとアメリカ大陸にまでたどり着いたのです。
つまりこの日は、日本人が初めて太平洋を渡った日=太平洋横断成功の日なのです。
2. 由来 ― 漂流から始まった「日本人初の太平洋横断」
時は江戸時代、1791年。
伊豆国(現在の静岡県)下田の船「寛政丸」が嵐に遭い、太平洋上を漂流してしまいました。
乗っていたのは船頭の大黒屋光太夫たち17人。
彼らは必死に生き延びながら、10か月もの漂流の末、アメリカ西海岸(現・アラスカ近く)に漂着します。
これが、日本人として初めて太平洋を渡った記録とされています。
その後、光太夫たちはロシアの使節や女帝エカチェリーナ2世の協力を得て、
何年もかけて日本への帰国を果たしました。
この史実を記念して、11月28日が「太平洋記念日」とされました。
3. 「太平洋」という名前の由来
ちなみに、「太平洋」という呼び名は日本語ではなく、ポルトガル人のマゼランが名づけたものです。
マゼランは16世紀に世界一周の航海を試みた探検家。
彼が南米のマゼラン海峡を抜けて広大な海に出たとき、
そこが穏やかで波が少なかったため、ラテン語で**「Mare Pacificum(静かな海)」**と呼びました。
この言葉が英語の「Pacific Ocean」、そして日本語の「太平洋」として定着したのです。
4. 太平洋横断の意義
18世紀当時、日本は鎖国体制の真っ最中でした。
そんな時代に、偶然とはいえ日本人が太平洋を越え、
遠い異国の地に到達したことは、非常に大きな意味を持ちます。
光太夫たちは、ロシアを経由して帰国するまでに約10年を費やし、
その間に多くの異文化に触れました。
彼らの体験は、後に日本の「海外との交流」のきっかけとなり、
幕末の開国に向けた動きにも少なからず影響を与えたといわれています。
まさに、漂流が世界への第一歩になったのです。
5. 太平洋記念日をきっかけに考える「つながり」
「太平洋記念日」は、単なる航海の成功を祝う日ではありません。
海を越えて文化が交わり、人と人がつながっていく「交流の始まりの日」でもあります。
現代の私たちにとっても、海は「分けるもの」ではなく「つなぐもの」。
インターネットや飛行機で世界中とつながる今、
光太夫たちの冒険心と勇気は、私たちの生き方にも通じるものがあります。
- 恐れずに新しいことへ挑戦する
- 異なる文化や考え方を尊重する
- 困難にあっても希望を失わない
そんな姿勢が、時代を超えて今も大切にされているのです。
6. まとめ
11月28日の「太平洋記念日」は、1791年に日本人が初めて太平洋を横断したことを記念する日です。
漂流から始まったその航海は、やがて日本と世界をつなぐ架け橋となりました。
この日には、広い海の向こうにある世界に思いを馳せながら、
「挑戦する勇気」と「つながる力」を感じてみてはいかがでしょうか。

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